染色マメ知識

令和3年12月17日 世界の光源

弊社の取引で、海外へ向け生地の染色や服飾付属の染色を行う事があります。
その時、とても障害になる事が『光源の違い』にあります。

これが、普通の『室内蛍光灯』の違いなら共通の『蛍光灯』使用すれば良いのですが、
『外光』となった場合、とても難題になります。

 

 

外光の場合は、上記の図柄のように経度や緯度で太陽光の見え方が違い
『日本の外光合わせ』で外国に持ち込み色を見た時『全然違う色』に見えます。

現に『日本の外光』で染色した『赤ベージュ』を『中国四川』の外光で見た場合『赤』になります。
日本では見ている黄味と青味が、中国では打ち消されてしまうのです。

なので、中国に色確認などを出す場合いはベージュの場合『グリーン味』を強くしたりします。
ですが他の国だと経験値でイメージし染色もできないので、メールなどで現在の時間や色見本との差
などの写真を送ってもらい修正します。

旅行などで、気に入って買ってきた服や小物が日本で見たら『くすんだ色になっていた』『発色が派手になっている』
などは、日本と外国の太陽光の光の見え方の差になります。
室内光でも日本やアジアは『昼光色や昼白色』がメインに使用し、欧米は『オレンジ電球色』になります。

外国と『色』が関係する取引では『光源』気をつける必要があります。