染色マメ知識

令和3年7月19日 太陽の光 

弊社では、よく太陽光で色あわせを依頼される事があります。
色を確認する光源は蛍光灯と外光(太陽光)があり、

・蛍光灯
白色蛍光灯
昼光色蛍光灯(D65)
昼白色蛍光灯

・外光
太陽光

上記のように4つの光源を選んで色あわせがされています。

ここで、『基準の光』というものがありD65という昼光色光源が基本となるのですが、
お客様で使用光源が違う為、4つの光源で選び色合わせを行っています。

この中にある太陽の光が曲者で、午前中、お昼、午後、夕方と光の強さと色合いが違う為
『色が合わない』という事が発生します。

しかし日本国内でしたらそこまで大きく違いがあるわけでないので
リカバリーは可能であり、『太陽光の波長が変わらない』からです。

太陽光の波長は世界各国で違いがあり『経度・緯度』の違いでその国に到達している
光の波長が違います。

日本の虹は7色ですが、ヨーロッパは5色。東南アジアは3色など虹として物理的に肉眼で
見えるとその国で見えている光波長が分かります。

外国で買った良い色合いのシャツを日本に待ってきたら違う色だった
日本で着て外国に行ったら色鮮やかに見えたなど、これは、その土地の太陽光が日本と違うからです。

外国とファッション系の仕事をする時は、『光と色』に気をつけた方が良いでしょう。