染色マメ知識

水と染色②

水と染色の話

今回は『水と染色②』になります。
群馬県桐生市には『桐生川』と呼ばれる川が流れており、その川沿いに糸屋、染色屋、整理屋が軒を連ねていました。
現在では、後継者の減少により廃業される業者さんが後を絶ちませんが、
繊維の産地と呼ばれる地域の条件には必ず『水』との関わりがあります。

特に、水質の良い地域が『産地として』成り立っているのであろうと感じます。
産地はただ長くその産業を続けてるのでなく、土地の要因も含まれて産地ではないでしょうか?

山奥の岩場から滴る水滴から小川になり、渓流になり、川になり生活の中に溶け込む、
糸屋、染色屋、整理屋が軒を連ねていたのは、水質の良さであり
繊維に適した水が今でも流れている事になります。