染色マメ知識

濃色と淡色(令和5年11月27日更新)

色には、当たり前ですが、濃色と淡色があります。
弊社の染色では、濃色と淡色で価格が違います。

理由としては、使用する染料が濃色は多く、淡色は少ないと言う事もありますが、
濃色にする事で助剤やその他、手間が多くかかってきます。

例えば、縫製でTシャツの工程でも、細かく縫い柄合わせ等がある縫製と
無地で縫製の縫い目も少し荒くシンプルな作りとでは、手間が違います。

よく『なんで、色が濃いだけで工賃が変わるのでしょうか?』
とお問い合わせされる方がいらっしゃいますが、

淡色は、染料の使用量も少なく色落ちや色移りは気にしなくても大丈夫ですが
濃色は、染料も多く使用し、品物に対しオーバーダイ(繊維に付着する染料の値を超えいる)の時もあり、
染色時間も淡色よりも2〜3倍長く、色落ちしやすい状態になるので、その対処もしなくてはなりません。
ゆえに、後処理に手間が多くかかっており価格差も出てきてしまいます。

淡色でも、中間色(グレー、ベージュ、系)の色は難しく
濃色より手間が掛かる事もございます。