横倉繊維のサービス
染色
染色は染料のもつ繊維素材への染着性を利用しています。様々な技法を駆使し繊維素材内へ分子レベルで色を染着させます。
染色と言うと、カラフルな色バリエーションの染料を使っているイメージを持たれますが、実際は三原色と呼ばれる『赤・青・黄』の単色の特殊な染料を使っています。3色の染料を配合することによってオーダーされた色を作り、あらゆる品物を染色していきます。
色は見る環境によって、その印象を大きく変えてしまいます。例えば、室内では照明が蛍光灯なのか白熱球なのかによって、色が違って見えてしまうようなこともその一つといえます。
弊社では、そのような齟齬が発生しないようCCM(カラーコーンピューターマッチング)を導入しています。サンプルなどでオーダーされた色をカラー分析し、三原色の割合をカラーデータで数値化しています。しかしコンピューターでも、ご依頼いただいた色を100%再現することはできません。オーダーカラーに近づけるためには、数値だけではなく、長年の染色ノウハウと経験により色を詰めていきます。
染色方法
酸性染色
堅牢度に優れナイロン素材やシルク、ウールなどに適した染色です。
染色可能素材:ウール、ナイロン、絹 等
反応染色
現在、綿、レーヨンなどの染色において一番堅牢度が良く、スタンダードになっている染色です。
染色可能素材:綿、麻、レーヨン 等
オーガニックコットン染色について
オーガニックコットンの染色はGOTS認証規定の主なものに
- 分離と識別、汚染と混合の防止
- 毒性のある重金属・ホルムアルデヒド物や酵素などは使用禁止
- 合成糊と油剤の使用を制限
- 漂白は酸素系のみ、塩素系の漂白禁止
- 発がん性のあるアゾ染料は禁止
- 芳香剤有機溶剤を使う抜染、フタレートやPVCを使うプラスティゾールプリントは禁止
など、たくさんの規制が入っております。
上記の規定で唯一認証を受けている染色方法は重金属を使用していない反応染色になります。
反応染色は特殊な加工方法で、色落ちをしないという特製がありオーガニックコットンを染色する際に推奨されております。
直接染色
堅牢度の面で反応染色に劣りますが、反応染色では出せない風合いや色のバリエーション、サンプル等に適した染色です。
染色可能素材:綿、麻、レーヨン、絹 等
分散染色
ポリエステルなどの染色をする際、主に使用されている染色です。堅牢度にも優れています。
染色可能素材:ポリエステル、トリアセテート 等
ビーカー
色の量産前に、色見本やアイテムを制作するサンプルのテストカラーです。
主な染色品物
服飾用レース(トーション・ラッセル、リバー、チュール、ケミカル 等)、反物、服飾用資材など様々染色可能です。染色可能な素材はナイロン・ナイロン66・レーヨン・綿・コットン、ウール、ポリエステル等です。
詳細はお問い合わせ下さい。
仕上げ
弊社では、幅の細いレースやピコゴム、モチーフなどはアイロンやプレスを使用し、丁寧に検品を含め仕上げをしております。
風合いや品質向上の為、手作業の仕上げなのでお時間を頂くことが御座いますが、後の縫製加工がしやすいよう努めております。
反物はセット準備の必要がある為、事前にお問い合わせ下さい。
堅牢度試験
堅牢度試験とは、洗濯・摩擦・汗・耐光・汚染・などの項目があり衣料を使用する際生じる色落ちや、色移りを試験的に行う事です。
弊社では堅牢度試験の依頼も承っております。
公的機関の試験ですので、信頼性の高い結果を得る事ができます。
製品染め
一部製品染めも行っております。
染色可能アイテム
インナー関係 ・ Tシャツ ・ パンツ ・ ジーンズ ・ ジャケット ・ スウェット ・ その他
※ 綿素材、ナイロン素材限定
製品染めは基本は染分けでない一色の染色となります。
製品染め素材別の染分に関しましては
二浴染めまでになります
ナイロン × レーヨン、コットン × ナイロン、ポリエステル × ナイロンなど
その他、お問い合わせください。
※ 染色状態を確認するため、カラーサンプル用の生地等が必要になります。